サビ転換塗料や防錆塗料を吹く:簡単に吹くためのアドバイス

サビはピカピカに輝く鉄部の天敵です。特に屋外だと天候の影響を受け、気づいたら赤く錆びてしまいます。赤くなったサビにより景観も損なわれますが、鉄部の強度も損なわれます。サビ転換塗料や防錆塗料で、鉄部の保護が可能ですが、波を打っている屋根やシャッター、複雑な形の門扉・フェンス、車両など、ハケやローラーでは塗りにくくないですか?大丈夫です。ワグナーのスプレーガンなら簡単に吹けます。サビ転換塗料や防錆塗料とは何か、どういった方法で吹くかを学べます。

サビ転換塗料や防錆塗料とは何ですか?

赤サビは進行性のもので腐食速度が速いのが特徴です。赤サビは放っておくといつまでも腐食し続けます。この赤サビにサビ転換塗料を塗布することで、隙間のない緻密な皮膜を持つ黒サビに転換、つまり酸素や水分と鉄部が結合しにくくなります。腐食の進行を止める黒サビは自然発生するものではないので、サビ転換塗料を塗布する必要があります。
最近では水性のサビ転換塗料をつくるメーカーもあり、水性であるがゆえに、環境・人体に優しく、使用環境を選ばず、ケレン作業(サビ取り)も軽減でき、DIY利用でも扱いやすくなっています。防錆塗料は名前の通り、防錆加工を施す塗料です。鉄部は勿論、一般的に塗料の密着が悪いとされる亜鉛メッキ鋼板やアルミ鋼板に対しても利用できる製品もあります。

どこにサビ転換塗料や防錆塗料を塗れますか?

従来のサビ止め塗料はケレン作業(サビ取り)が必須で、それが不充分だと何を塗ってもサビの再発生が防げません。しかし、BAN-ZI社のサビ転換塗料(サビキラープロ)はサビ転換機能付きの塗料なので、サビにそのまま直接塗装しサビの進行を止めます。下地にサビが残っている状況下においても、サビに直接塗布して、下地処理を完結させることができます。鉄部が湿っていても塗装できるので、濡れた塗面を軽く拭き取るだけで、そのまま塗装ができます。

水性ならではの使用環境を選ばない幅広い用途により、沿岸地域の塩害対策、車両・船舶、住宅・マンション、公共施設・商業施設、発電施設での使用が可能です。

ハケ vs スプレー

ハケ、スプレーどちらでも使えます。細かい鉄製品であれば、ハケの方が素早く塗れる場合もあります。でも、複雑なつくりの鉄部ですとハケが細部まで届きません。広範囲で波形のトタン屋根やシャッターはスプレーを使った方が素早く、綺麗に仕上げることが可能です。

滑らかで均一な塗布を求める場合は、スプレーを使ってください。塗料は物理的な接触も無く、表面に塗布され、最適化された塗布のおかげで早く乾燥します。被塗物によっては小さな角や縁が多々あり、ハケでは塗りづらく、液だれが発生します。スプレーだと、時間と労力を節約できるだけでなく、全体に満遍なく塗装します。スプレーで塗られた塗装面はハケで塗られた塗装面より耐久性があります。

ワグナーの塗装スプレーを使えば、ミストは細かく、疲れ知らずで、楽しく塗装できます。

手順:サビ転換塗料・防錆塗料の吹き方

サビキラープロ、防錆塗料を素早く、簡単に吹く方法を5ステップで紹介します。均一な塗膜と完璧な結果を得られます。

ステップ1:あなた自身の保護と準備

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可能であれば、塗装の際は保護マスクとゴーグルを着用してください。ワグナーの塗装機器は細かなミストを作り出すので、塗料の粒子を吸い込まないよう用心してください。
塗装面のゴミやほこりを布やタワシを使って除去、清掃してください。浮きサビは、サンドペーパーなどを使ってよく落とし、油分はアセントやシンナー等でしっかり脱脂をしてください。
塗装部以外は養生テープやシートで養生してから施工してください。

ステップ2: 塗料の準備と希釈

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まずは塗料と塗料メーカーの仕様書を確認しましょう。粘度が高い場合、水で希釈するよう案内があるはずです。開缶前に缶を上下左右によく揺すります。(激しく振ると気泡が多数できますのでご注意ください)容器のふたに手を添えて皮すき等で開け、ヘラや攪拌棒等で底の隅々まで充分にかき混ぜます。
機器のコンテナーに塗料を入れます。吹きやすい粘度に調整するために5~10%の水道水で希釈してください。塗装機器に付属の撹拌棒には溝が入っています。目盛り一つで10%を示しています。一つ上の溝まで水を入れてください。

ステップ3: 機器の調整

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コンテナーをスプレーガンに取り付けると、もうスプレーの準備は完了です。
HVLP塗装機であれば、吐出量とエアー量を設定できます。サビキラープロは粘度のある塗料ですので、設定は中以上が必要です。
事前に付属のテスト用ポスターもしくは箱、段ボールを使って試し吹きすることをお勧めします。
サビがひどい・深い場合は2度塗りの前にサビキラープロを倍に希釈して塗装(前処置)を行うと、よりサビの奥まで浸透しやすくなります。コンテナー中に行き渡るよう、しっかりと混ぜることが大事です。

ステップ4: サビ転換塗料・防錆塗料を吹く

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動きに均一性を持たせ、常に表面から一定の距離を置く必要があります。表面に対し、垂直に吹くことがベストです。被塗物に対し90°を維持し、作業中はガンがブレないようにしてください。
機器を動かす前に、トリガーを引かないでください。塗装開始時に一箇所に塗料が溜まることを避けます。

ステップ5: 塗装機を洗浄する

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ワグナーのHVLP塗装機は塗装機は容易に分解でき、洗浄は非常に簡単です。部品を温水に入れ、すすぐだけです。水系塗料の場合はこの洗浄方法で大丈夫ですが、溶剤系の場合は、入念な洗浄が必要です。溶剤系の洗浄液を用いて、各パーツを隅々までブラシでこすったり、洗浄液を塗装機内で循環させたりできます。最後に水道水をコンテナーに入れ、吹き付けることで塗装機内の洗浄液を洗い出せます。

shutter banzi

シャッター

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屋外階段

サビ転換塗料・防錆塗料をHVLP塗装機で吹く

HVLPとは"High Volume, Low Pressure"の略です。ワグナーでは大量のエアーと低圧を使い、塗料を霧化します。 シャッター・雨戸のような小~中規模のプロジェクトには下記のHVLP塗装機がお薦めです。

フレキシオ570

フレキシオ570

フレキシオPRO

フレキシオPRO