シンプルな粉体塗装 - 自転車メーカーCycle Union社のフレームとフォークの塗装

粉体塗装を知らないで、どのように始められますか?ドイツ、オルデンブルクにあるCycle Union社が実際に直面した課題でした。Cycle UnionはRabeneickやKreidler、VSF-Manufakturのブランドで自転車や電動自転車を製造しています。

粉体塗装の始まり

「以前はフレームやフォークといった部品の粉体塗装は塗装業者に依頼していました。でも今は、生産を最適化するためにもこの工程を社内に持ち込みました。」生産管理マネージャーのSebastian Belkin氏は言います。「私たちには経験が無かったものですから、高品質の塗装でかつ操作が簡単なシステムを探していました。結局、ワグナーの“Quick Cube”、省エネ粉体回収システム “EEP” 、“PXEパウダーセンター”の3つのユニットから成る„E-Line塗料ソリューション“を採用しました。」

このシステムの操作、管理、モニタリングのために、この自転車メーカーはワグナーの従業員と共に研修を受けた塗装担当を雇いました。ワグナーの営業責任者のHans-Joachim Heynはこう説明します。「現場でのスーパーバイザーとの研修から始まりました。自転車メーカーの担当者たちはシステムの設置を手伝ってくれ、今ではシステムのテクノロジー、仕組みを十分に理解しています。」粉体塗装の導入はいくつかの段階を経て行われました。研修があり、次に実践的な作業が行われ、数週間後により高度な研修が続きました。このようにして、従業員は粉体塗装の手順を学んでいきました。

塗装工程

Cycle Unionは自転車の部品を購入し、組み立てます。会社は部品メーカーに下処理を委託します。それゆえ、塗装工程は研削、洗浄、乾燥、マスキングから始まります。従業員はアルミニウムもしくはスチール製の部品をぐるぐる回る、傾斜のついたコンベアに乗せます。「フレームやフォークを塗装すると同時に色ごとに分類していきます。」Sebastian Belkin氏が説明します。片側6丁、計12丁を搭載した自動塗装ブースにコンベアが製品を運んでいきます。”PXEパウダーセンター”では塗装、ガンの動き、エアー量がプログラムされています。「自転車のフレームとフォーク間に多くの隙間が存在するため、特別な機能として個別の高さコントロールがあります。そういった隙間では制御システムが粉体出力を切り、塗料を節約します。」とHeynが説明します。ブースには床面に配置されたダブルチューブ吸引システムがあります。これにより清掃が容易になります。Belkin氏は言います。「色替えにはブース清掃も含めて約15分かかります。」顧客が様々な自転車の色を選べるようになってきているので、Cycle Unionはブランドにもよりますが、1日に最大10回の色替えが必要になっています。ブースの真後ろには、必要に応じて行う手吹きの粉体塗装用のエリアを設置しました。

塗装の最初の工程で、塗料が塗布されます。その後、製品は焼付のオーブンを通ります。冷却後、フレームに水圧転写もしくは3D転写にて装飾が施され、またコンベアでブースに戻されます。次はクリアラッカーが塗布されます。もう一度焼付のオーブンと冷却エリアを通ったら、コンベアから外れます。Cycle Unionは工程・品質保証の枠内で塗装工程を記録しているので、問合せの際はフレームナンバーから追跡できます。

ここ1年以上、Cycle Unionはフレームとフォークを自社で粉体塗装しています。経験はいかがですか?「非常に良いです。結果は期待以上です。自分たちで高品質の自転車塗装をできるレベルまで来ています。このシステムにより私たちは非常に優れた基盤を構築し、現在はアウトプットと効率の面で工程を継続的に改善していく方法を検討しています。」Sebastian Belkin氏はかなり気に入っています。

出典: Jola Horschig, BESSER LACKIEREN (Nr. 04, page 2, 08.03.2019)
写真: Pino Petrello

 

結果は期待以上です。自分たちで高品質の自転車塗装をできるレベルまで来ています。

Sebastian Belkin

Production Manager at Cycle Union

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About the company

A great passion for bicycles and the desire to continuously improve all products drives the employees of Cycle Union to give their best every day. The tradition of the four brands ebm e-bike manufaktur, vsf fahrradmanufaktur, Kreidler and Rabeneick plays an important role, as well as the sensitive handling of current trends and technical innovations. Cycle Union develops flexible two-wheeler concepts and high-quality products that are always tailored to the needs and wishes of the customer.

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