オフィス家具から学校の机まで: マネジメント4.0を通じたEtraの成長
金属製家具部品メーカーであるEtra社は、インダストリー4.0の基準に従って完全に組織化された工場、特に塗装工場の門戸を開きました。ワグナーの新しいSuperCenter EVOの導入は色替え時間を短縮し、生産量を増やし、粉体の廃棄量を劇的に減らし、塗装品質を上げました。
金属製家具部品メーカーであるEtra社は、インダストリー4.0の基準に従って完全に組織化された工場、特に塗装工場の門戸を開きました。ワグナーの新しいSuperCenter EVOの導入は色替え時間を短縮し、生産量を増やし、粉体の廃棄量を劇的に減らし、塗装品質を上げました。
インダストリー4.0のパラメータは、現在、製造業全般、特に塗装の分野で広く適用されています。イタリアポルデノーネ県マロン・ディ・ブルニェーラに拠点を構え、金属コンポーネントの加工に特化した会社であるEtraは第4次産業革命が生産現場にもたらしたメリットに関して素晴らしい事例を示しています。この会社はインダストリー4.0の基準に完全に準拠した革新的な生産管理システムの採用を決めました。これは、イタリア文部省から受注した、学校施設内でのCOVID-19ウイルスの蔓延を防ぎ、ソーシャルディスタンスを確保するための教室再編成の一環として、5万個の学校机の生産に対応するために特に重要であることが証明されました。
Zilli氏はこのように語ります。「私たちの製品のほぼ全部が仕上げを最も重要とする家具部門向けで、特に私たちの顧客は市場の中でもハイエンドクラスに属しています。以前は塗装は外注していました。しかし、顧客の納期通りの供給に対する要望が強くなり、加工時間の問題など多くの課題が出てきました。」
「新工場に移転し、全ての生産工程を内製化に伴い、状態の良い中古の塗装システムを購入しました。ほぼ全面的な改修作業後、すぐに部品の塗装を開始しました。しかし、しばらく経った頃、顧客の増加とそれに伴う希望する色数の増加があり、その古い粉体塗装システムには限界があることが判明しました。色替えにかかる時間があまりにも長く、また、回収しきれない粉体が多々出てきました。最初の1年で大量の粉体をすでに廃棄していました。経験不足に加え、時代遅れのシステムを使っていたことも大きく影響していました。」とAndrea Zilli氏は述べます。
「そこで、私たちのブースの製造元であるワグナー(イタリア、レッコ県ヴァルマドレーラ)に依頼したのです。ワグナーのチームは新しいSuperCenter EVOの導入を提案しました。粉体消費量管理と工業用診断装置のソフトウェアによりインダストリー4.0を意識した高度なシステムです。迷うことなく、この粉体管理システムと新しいディスペンサーガンを数丁購入を決めました。結果はすぐに表れ、最初の月には、粉体の廃棄量を80%減らしました。色替えの時間も40分からたったの8分にまで減りました。事実、作業者はブースを清掃するだけで、パウダーセンター自身は自動で清掃します。」ブースの入口には光学式リーダーがあり、塗装するものが無いラックの下部分ではパウダーフローを止め、ガンを制御しています。「塗装の全工程は、管理システムに統合されており、すべての技術的パラメーターを常にコントロールすることができます。」
「ワグナーに頼って正解だったと思っています。SuperCenter EVOの購入にあたり、掲げていた目標は全て達成されました。色替えの迅速化、生産性向上、粉体廃棄量の劇的な削減、経済と環境保護の両方の点での恩恵、そして塗装品質の著しい改善です。」このようにZilli氏は述べました。
Source: Francesco Stucchi, "From office furniture to school desk components, the growth of Etra through management 4.0", in ipcm® International Paint&Coating Magazine n. 66 (November/December 2020), pages 188-192
機械加工後、塗装に移る前の学校机の金属部品
手動タッチアップの準備
SuperCenter EVO搭載の粉体塗装ブース
ワグナーのSuperCenter EVO内部
粉体塗装ブース
Etra was founded in 2006 to great acclaim in the world of aluminium furnishings and extruded profiles. In the span of just a few years, its scope of production has expanded with the introduction of steel and, more recently, stainless steel.
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